目の周りの皮膚は薄くて、かゆみなどの肌トラブルを起こしやすい場所です。
一日に何度もゴシゴシと掻きたくなるくらいかぶれることも、珍しいことではありません。
目の周りがかぶれるのには、原因があるわけですが、意外なところに原因がひそんでいることがあります。
目次
目の周りがかぶれる意外な原因とは
目の周りの意外なかぶれの原因は、ビューラーです。
ほぼ毎日使っているという女性は多いのではないでしょうか。
ぱっちりと目が大きく見えるように仕上げてくれる大事なアイテム。



金属アレルギーだからと言って、触っただけでかぶれるわけではありません。
肌に触れた金属が、汗や涙や体液などによって微量の金属がとけだして、金属イオンが発生することがアレルギーに繋がります。
イオン化した金属が肌に入り込み、免疫が異物と認識して、かぶれなどの炎症となって肌に現れるのです。
もちろん金属アレルギーでない人は、問題ありません。
けれど、金属アレルギーの自覚がある人でも、ビューラーをアレルゲンと意識する人って少ないようです。

ちなみに、他にも目の周りがかぶれる原因はあります。
- 乾燥によるかゆみ
- 汗による塩分の刺激
- 花粉やハウスダストなどのアレルギー
- 化粧品やまつ毛エクステの接着剤などの成分によるアレルギー
等です。
目の周りがかぶれたらどうやって治す?
かぶれの原因を取り除く
目の周りのかぶれの原因を取り除くのが大切です。
かゆみを抑える薬を塗ったとしても、かぶれの原因が残ったままでは、いつまでたってもかゆいままです。
新しく使い始めた化粧品はないか、ライフスタイルは変わっていないか、保湿ケアは十分にできているかなど、生活を振り返ってみることが必要です。
ビューラーがかぶれの原因なら、プラスチック製のビューラーや、表面をコーティングしてあるアレルギー対応のビューラーに。
優しく洗い、清潔に保つ
かぶれている時は、それ以上に刺激を与えたくないものです。
こすったり、熱いお湯で洗ったりするのは厳禁です。
優しく洗って、清潔に保ちましょう。
また、汗をかいた場合は、清潔なハンカチなどで、まめに汗をぬぐうといいですね。
保湿をしっかりする
乾燥がかゆみの原因なら、保湿を十分にするだけで改善する場合もあります。
ただし、スキンケア化粧品がしみる場合は、ワセリンで保護するだけにとどめるほうがいいです。
かぶれた時は、メイクしてはいけないの?
まぶたがかぶれている場合は、メイクをしないのが一番ですが、そうはいかない場合も。


目の周りは皮膚が薄いわりに、あれこれメイクを重ねる場所です。
化粧下地にファンデーション、アイシャドーにアイライン、仕上げにマスカラ。
目の周り、かなり過酷(>_<)
とくにアイシャドーにはパールやラメが含まれていて、刺激にもなりやすいです。
アイメイクに使うアイテムを減らして、肌への負担を減らしましょう。
また、メイクの前にワセリンで保護することで、化粧品がまぶたに直接触れにくくすることもできます。
ただし、ワセリンは油分なので、アイメイクはにじみやすくなるのが欠点です。
目の周りのかぶれ、病院に行くなら何科にいく?
肌に負担をかけないようにして様子を見て、かゆみが治まるならいいのですが、かゆみがいつまでも続くなら、速やかに病院にいくのがいいです。
特にアレルギーなど、かゆみが強い場合は、掻くことでより一層かゆくなり、掻き壊してしまうこともあります。
目の周りは皮膚が薄くて、何度も掻いていると色素沈着を起こすことも。

皮膚科か眼科、どちらか迷うところですが、まずは眼科を受診してみるといいです。
かぶれて肌が炎症を起こしている場合、ステロイドを処方される場合があります。
目の周りの場合、目薬や軟膏などが処方されますが、ステロイドの副作用として眼圧が上がる恐れもあるそうです。
そのため、眼圧の検査をして、経過を見る必要があります。

眼圧って、目のたまに空気がピューっと、とんでくるドキドキする検査で調べるやつよね。
確かに皮膚科に置いてないね。

ステロイドの副作用と聞くと、ちょっと心配になりますよね。
でも、病院で診察を受けて、指示を守って使えば怖がることはありません。
逆に、いつまでもかゆみが続いているのも、肌には負担です。
指示を守れば必要以上に怖がることは無い。
実は、私も10年近く前に目の周りのかぶれに悩んだ時があります。
できれば病院に行かずに治ればいいなと、自己流ケアで対処してました。
でも、結局かゆみが治まらず、病院に行きました。
ステロイド入りの薬を処方してもらい使ってみると、あんなにかゆかったのに、スッと治まりました。
速やかに肌の炎症を抑え、これ以上刺激を増やさないという点では、ステロイドとても頼りになります。
目の周りがかぶれた時、絶対にやってはいけないこと
病院で処方されたお薬、余ったらどうしています?
飲み薬なら飲み切ってしまうけれど、塗り薬は余ってしまうこと多いですよね。
でも、以前肌がかぶれた時に、皮膚科でもらってよく効いた軟膏を、目の周りに塗るのは絶対ダメです。
かぶれによく効くお薬は、ステロイドが入っていることがあります。
皮膚科で出されるお薬は、眼軟膏ではありません。
眼圧をチェックすることもできませんし、リスクが大きいものです。
「体の皮膚と、目の周りの皮膚は別物」ですから、自己判断でお薬を塗るのはやめましょう。