この記事の最終更新日は 2018年7月12日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください
石けんを使って顔を洗っている人に質問です。
石けんを泡立てる前、当然石けんを手に取りますよね。どんなふうにしていますか?
ネットで石けんをこすり取っていますか?
手のひら派の人は、何回くらい石けんを転がしていますか?
今日は、石けんの適量ってどれくらい?っていうお話です。
目次
モコモコの泡を作ることを基準に、石けんを手にとってはいけない
顔を洗う時、10年ほど前は、練状の洗顔フォームがスタンダードだったように思います。でも、最近は固形の石けんを使っている方も多いですよね。あとは、水だけで洗う方もいらっしゃいます。
で、ここで思うのが石けんって、1回にどれくらい使ったらいいの?ということ。
洗顔フォームなら2cmくらいが適量。
化粧水なら500円玉くらいの量とか、クリームならパール1粒分とか、大まかな目安があります。あと、クレンジングなどは、ボトルに何プッシュと具体的に書いてあったり。
でも、石けんの適量ってわかりにくいもの。
「適量を手に取って、充分に泡立てて・・・」って書いてはあるんですけどねぇ。
人によって目安があると思いますが、モコモコ泡が立つくらい十分に手に取っていませんか?モコモコの泡を作ることを目安にすると、石けんを手に取りすぎていて、洗いすぎになっているかもしれませんよ。
洗顔の時の石けんは、手のひらで○回転がすと適量とれる
石けんの適量とは・・・
石けんであれば、5~6回ほど手の中で転がす
~効果が9割変わる「化粧品」の使い方~より
どうでしょう、思ったより少ないのではないでしょうか?
この適量とった石けんを、水を加えて空気を含ませるように泡立てるのが、正しい泡立て方になります。
そして、石けんを作るメーカーも、水を加えて泡立てて使うことを前提に、石けんを作っているそうです。ということは、別の使い方をすると、メーカーが期待している効果が、表れないということですよね。
こんな石けんの泡立て方は、洗いすぎの危険あり
まず、最初に。
「石けんは肌に優しい」というイメージがありますよね。でも、そうとは限らないんです。
確かに、肌への残留の危険は少ないけれど、洗浄力はちゃんとあります。ポテトチップスを食べたあと、油分の付いた手も、石けんで洗えばキレイに落ちます。石けんは、皮脂などの油分を落とすのは、得意ですよってことをふまえまして、洗いすぎの原因になる泡立て方をご紹介。
石けんを手にたくさん取り過ぎる
石けんって、どれくらい手に取ったのか、目で見てもわかりにくいですよね。ですから、ついついたくさん手に取りがち。そのほうが泡も立ちやすいしね。
でも、石けんをたくさん手に取るということは、にゅるにゅるにゅる~っと洗顔フォームをたくさん手に取るのと同じこと。5cm、10cmと洗顔フォームを、手に取って洗うなんてしませんよね。
たくさん手に取るということは、それだけ洗浄成分がたくさんあるということです。
必要以上に、皮脂などを洗いすぎてしまうおそれがあります。
泡立てネットの中で石けんを転がす
泡立てに便利な洗顔ネット。でも、ネットの中で石けんを転がすのは、ちょっとまって。ネットで石けんをこすり取ってしまうので、取りすぎになってしまいます。ということは、上記と同じ、洗いすぎに繋がります。
手に取った石けんに水を加えずに泡立てる
水を加えずに泡立てるということは、洗浄成分の濃度が高い泡になりますよね。ということは、やはり洗浄力は強くなり、必要以上に洗いすぎてしまうことになります。
ポーラ化成工業さんの研究でも
- 石けんを手の中で5~6回転がして、水を加え、空気を含ませるように、泡立てた泡で顔を洗うグループ
- 石けんを手の中で約15回転がし、水を加えず、不十分な泡で顔を洗うグループ
この二つを比べると、②のグループは乾燥や粉吹きが悪化して、赤みや痒み、刺激を感じる人が現れたのだそう。
肌に優しい洗顔は泡の量でなく、泡の内容で決まる
では、肌に優しい洗顔とはどうするのでしょう。
- まず、手を良く洗いましょう。
- 顔を33℃くらいのぬるま湯で洗いましょう。
- 適量(石けんなら5~6回手のひらで転がす)を手に取りましょう。
- 水を加えながら、空気を含ませるように泡立てましょう。
- 皮脂の多いTゾーンから洗い、そのあと頬など顔全体をこすらずに洗いましょう。
- ぬるま湯で十分にすすぎましょう。
- タオルで優しく、抑えるように水分をふきましょう。
もう、多くの方はご存知かと思いますけど、こんな感じですよね。
美肌を目指す方なら、強くこすって洗ったり、あっついお湯で洗ったり、タオルでゴシゴシ拭く人もいないでしょう。
でも、洗浄成分が多い、濃度の高い泡で洗っているとしたら・・・。
手のひらいっぱいの、モコモコの泡で洗うのが肌に優しいイメージがありますね。毛穴の汚れもかき出してくれそうだし。
でも、実際には、肌に摩擦が起こらなければいいわけで、無理にいっぱいの泡を作る必要はないんですよね。
摩擦が無ければそれでよし。
石けんの中には、洗浄力が穏やかで、泡立ちのあまり良くない物もあります。肌の乾燥しがちな方、敏感になっている方には、そんな石けんを選ぶ方もいらっしゃいます。でも、「泡で洗わなくちゃっ」と、手にたくさん石けんをとると、洗浄力が穏やかでない泡になってしまうことも。
肌に優しい洗顔に必要なのは、モコモコたっぷりの泡ではなくて、適度な洗浄成分が、適度な濃度で泡立てられた泡。
それが、石けんなら手の中で5~6回転がして、水を加えて泡立てた泡というわけです。
もちろん、人によって皮脂の量など色々ですから、もうちょっとスッキリ洗いたいなら、石けんを転がす回数を増やすことになりますよね。次に石けんを買う時に、別のものにしてもいいですし。
一番肌に刺激となるクレンジングは、成分や量に気を付ける人が多いかと思います。
でも、洗顔は「泡で洗っていればOK」みたいなとこがありますよね。洗顔だって、洗いすぎたら、肌荒れの原因にもなります。
美肌をめざすなら、石けんの量にもこだわってみてはいかがでしょう。