グリセリンフリーのスキンケアを始めると、油田のように湧き出ていた皮脂の分泌が減ったり、毛穴の開きが目立たなくなることがあります。
今までの肌の悩みが改善して嬉しい反面、グリセリンフリーは、肌が乾燥するという新たな悩みが登場することも。
グリセリンは、安全性が高く優れた保湿剤です。
そのグリセリンを配合しないスキンケアをするのですから、肌が乾燥しやすくなるのも当然なわけです。
けれど、保湿は美肌の基本です。
せっかく毛穴は目立たなくなったのに、グリセリンフリーをすることで、肌が乾燥しカサカサ、ピリピリ、外部からの刺激に負けてしまう肌になっては、本末転倒ですよね。





保湿成分最強と言われるセラミドですが、同時にグリセリンが配合しているのがほとんど。
加齢とともに減っていくセラミドを補う方法はあるのでしょうか。
グリセリンフリー実行中の私の方法をご紹介します。
目次
「グリセリンが肌に合わない」には2種類ある
「グリセリンが肌に合わない」といっても、2種類あると思うんです。
①本当にグリセリンが肌に合わない場合
グリセリンを配合した化粧品を使うと、肌が赤くなったり、吹き出物がでるパターンです。
肌に炎症が起こっている場合です。
②グリセリン配合の化粧品の使用感が良くない
グリセリン配合の化粧品を使うと、皮脂の分泌が増え、テカりやベタつきなどが気になるパターンです。
肌に炎症が起こるわけではないけれど、使い心地が悪い場合です。

①のように、グリセリンが本当に肌に合わない場合は、グリセリンを避けないといけませんが、②のように皮脂の分泌が増え、テカる等使用感に問題がある場合は、グリセリン配合されている場合でも、大丈夫な場合があるようです。

グリセリンフリーの化粧品ってほとんに少ないから、ちょっと絶望的な気持ちになるけど、大丈夫なものがあると嬉しいよね。
で、どれが大丈夫なの??
グリセリン配合でも、テカらないヒト型セラミド配合の化粧品を選ぶ方法
ヒト型セラミド配合の化粧水はあきらめる
そもそもセラミドは油性の保湿成分なので、クリームや乳液など油分のある化粧品に配合されることが多いのですが、時々化粧水にも配合されていることも。
私がいつもお世話になっている、ヒフミドの化粧水エッセンスローションにも、ヒト型セラミドが配合されています。
そして、グリセリンも配合されています。
ヒフミドエッセンスローション(化粧水)の全成分
水,BG,グリセリン,ジグリセリン,ベタイン,ペンチレングリコール,メチルグルセス-20,セラミド1,セラミド2,セラミド3,グリセリルグルコシド,カンゾウ葉エキ,ポリクオタニウム-51,ポリクオタニウム-61,ナットウガム,オレイン酸,PEG-60水添ヒマシ油,アルギン酸Na,キサンタンガ,ポリアクリル酸Na,フェノキシエタノール,トコフェロール,クエン酸Na
化粧品の成分表示のルールに、成分の配合濃度の高いものから表示するという決まりがありあります。(ただし、配合濃度が1%以下のものは順不同でよい。また、着色剤は配合量にかかわらず、最後に表示してもよい。)

4番目のジグリセリンは、グリセリンから作られた成分で、とろみはあるもののグリセリンと比べると、サラッとしていてベタつきが少ないと言われています。
ただし、グリセリンから作られている成分というだけあって、ジグリセリンには少量のグリセリンが含まれています。

「水・グリセリン・○○・◇◇・△△・・・・」という風に、グリセリンが2番目に表示されている化粧水も多いですね。
また肌には、最初につけた化粧品が浸透しやすい性質があるせいか、化粧水に含まれるグリセリンは、肌への影響が大きいように感じています。
ヒフミドの化粧水とクリームを合わせて使えば、本当にしっとりするのですが、
残念ながらヒフミドエッセンスローションを使うと、私は皮脂の分泌が盛んになるので、泣く泣く辞退。

グリセリンを含まない化粧水で、ヒト型セラミドを配合している物を探すのは難しいので、あきらめています。
「化粧水以外でヒト型セラミドを補給すればいいじゃないか。」
という気持ちも大切です。
クリームなどは成分表示でグリセリンの表示順を確認してチャレンジ
クリームを選ぶときも、成分表示でグリセリンが何番目に表示されているかチェックします。
成分表示をとりあえずチェック
「何番目以降なら大丈夫」という明確なラインはありませんが、グリセリンが2番目3番目に表示されている化粧品は避けています。
そうでなければ、化粧水以外は積極的にチャレンジしています。
化粧水以外の化粧品はグリセリンを配合していても、一番最初に肌につけないせいなのか、他の成分の影響なのか、肌がテカることも、毛穴が目立つこともない場合があります。
ヒフミドエッセンスクリームもその一つです。
- ヒフミドエッセンスクリームの全成分
- 水、BG、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、グリセリン、セラミド2、ダイズステロール、イソステアリルアルコール、ペンチレングリコール、ホホバ種子油、スクワラン、セラミド1、セラミド3、グルコシルセラミド、ポリクオタニウム-5、ポリクオタニウム-61、キハダ樹皮エキス、PCA-Na、マカデミア種子油、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、α-グルカン、カルボマー、フェノキシエタノール、トコフェロール、水酸化Na
次は、セラミドは入ってませんが、今使っているリキッドファンデーションです。
これくらいあとに表示されていると、グリセリン入ってるけど大丈夫かな?という不安が一切起こりませんでした。
某リキッドファンデーションの全成分
水、シクロペンタシロキサン、トリエチルヘキサノイン、BG、トリメチルシロキシケイ酸、PEG-10ジメチコン、シリカ、スクワラン、リン酸アスコルビルMg、トコフェロール、水溶性コラーゲンクロスポリマー、加水分解チョウザメ卵巣膜エキス、クリサンテルムインジクムエキス、メチルヘスペリジン、グリチルリチン酸2K、マカデミア種子油、イソステアリン酸、ステアリン酸、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、オクチルドデカノール、ジステアルジモニウムヘクトライト、エチルヘキシルグリセリン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコン、ポリウレタン-44、クエン酸Na、水酸化Al、アルミナ、フェノキシエタノール、グリセリン、ラウレス-4、(+/-)酸化チタン、酸化鉄、酸化スズ、タルク、マイカ
「これならいけるっ」と購入したけど、やっぱり駄目だった日焼け止めクリーム。
某日焼け止めの全成分
水、トリエチルヘキサノイン、酸化チタン、グリセリン、BG、ベヘニルアルコール、ペンチレングリコール、含水シリカ、アルカリゲネス産生多糖体、グリチルレチン酸ステアリル、トコフェロール、バチルアルコール、エチルヘキシルグリセリン、ハイドロゲンジメチコン
この日焼け止めは、SPF値が高いのに石けんでも落とせるのが魅力でしたが、顔がテカりやすく、5日ほどすると毛穴が気になりだしたので、顔に付けるのは断念。
「これはいけるぅ~」と思っても、やっぱり駄目なこともあり。
化粧品の成分表示で、配合割合まではわかりません。
グリセリンが4番目に表示されていても、大丈夫なものと、毛穴が広がってしまうものもありました。


グリセリン配合しているからってあきらめるのはまだ早い!
今は合成界面活性剤が入っている化粧品も使いますし、オーガニックへのこだわりも特にこだわりがありません。
でも、何年か前は化粧品に配合する成分を、すごく気にしている時期がありました。
「あの成分は肌に良くない、この成分もだめらしいい・・・」
「クレンジングは肌に大ダメージだから、メイクは石けんで落とせるものがいい」
とにかく、肌に悪そうなものは排除、排除。
どこか息苦しくて、スキンケアもメイクも楽しめない。
その上、これだけ成分を気にしても、肌がキレイになることもありませんでした。
きっと、このころに「グリセリンは肌に悪い」と聞いていたら、グリセリンは即排除。
化粧品探しも大変で、肌もカサカサ。
グリセリンが合わないんだから、しょうがないよねとあきらめていたことでしょう。
けれど今は、化粧品に配合される成分で、「そこまで肌に悪い成分も無ければ、確実に安全と言える成分は無い」ということを理解しています。
例えば、嫌われがちな合成界面活性剤。
汚れや皮脂まで洗い流すイメージが強いですが、クリームなどにも乳化剤として配合されています。
水性成分と油性成分を分離せず、混ぜ合わせる役割です。
今は刺激のほとんどない合成界面活性剤が、化粧品に配合されますが、それでも合成界面活性剤だけを肌に塗れば、良くはないでしょう。
では、合成界面活性剤を使わず、成分の分離したクリームがいいかというと、違いますよね。
結局は、量の問題ということです。
肌に負担をかけず、製品を安定させることができる量をであることが大事。
私にとって、グリセリンは皮脂の分泌の増加と、毛穴の開きの大きな原因になっているとは思います。
けれど、完全なグリセリンフリーで、肌が乾燥しバリア機能も壊れるのも困りもの。
ヒト型セラミドを補給しつつ、毛穴を広げないようにスキンケア化粧品を組み合わせています。
時には、失敗もしますが、グリセリンを全て排除しないおかげで、効率よく保湿できて、長年の悩みだったテカりや、毛穴の目立ちも大きく改善しました。
おそらく、今が一番肌の状態はいいと思います。

グリセリン配合でも、テカらず毛穴広げず使えたヒフミドはこちらの記事でもご紹介しています。⇒ヒフミドは40代にも効果はある?正常なバリア機能はエイジングケアに不可欠