「グリセリンは肌への刺激がほとんどなく、安全な成分です」
と言われる一方で、
「グリセリンが入っている化粧品は肌に悪いらしい。」
という意見も。

化粧品の成分において、「肌に良い」「肌に悪い」と両極端な意見が出ることは、そう珍しくはありません。
でも、グリセリンはほとんどの化粧品に配合される成分です。
そのグリセリンが肌に良くないとなれば、えらいことになります。


グリセリンは本当に肌に悪いのでしょうか、調べてみました。
目次
グリセリンって肌に良いの?悪いの?どっち
いろいろと調べてみたこと、自分の経験も合わせてみると、
「グリセリンは安全性の高い成分だけれど、合わない人にとっては、美肌から遠ざける成分である。」
という結論に至りました。
グリセリンは肌に良いという理由

主にグリセリンは保湿成分として、化粧品に配合されることが多いです。
化粧品以外では、グリセリン浣腸。あの中身はグリセリンです。
もっと身近なところでは、我々の皮脂の中。
グリセリンは、皮脂の成分でもあるわけです。
肌に元々ある成分を、肌に悪いと言われると、困りますよね。もう、どうしようもない。
困りますっ!!
化学式はCH2(OH)CH(OH)CH2OH
そんな我々の肌に存在する成分が、肌に良くないと言われるにも理由があるんです。
グリセリンが肌に良くないといわれる理由
グリセリンが肌に良くない理由として、次の2つの理由がよくあげられます。
グリセリンは肌を乾燥させる
グリセリンは高い保湿効果もありますが、吸湿性もあります。
空気中の湿度が低い環境で、高濃度のグリセリン配合の化粧品を使うと、肌の水分をグリセリンが吸い取ってしまうので、逆に肌が乾燥してしまう、というのです。
グリセリンはニキビの原因になる
グリセリンはニキビの原因となるアクネ菌のエサになり、ニキビができやすくなるのだそう。


それに、グリセリンがニキビの原因になるなら、ほとんどの人がニキビに悩むことになるわよ。
グリセリンが肌を乾燥させるのは、グリセリンが高濃度に配合された場合だけであって、市販の化粧品を使う場合は、特に問題ありません。
手作り化粧水を作る場合も、グリセリン濃度が5~10%にとどめれば大丈夫。
また、グリセリンが他の保湿剤に比べて、ニキビの原因になるという実験結果も出ていますが、それはシャーレ上でのこと。
実際の肌には、ニキビの原因であるアクネ菌以外の菌も存在しています。
シャーレ上の実験結果=実際の肌
とはならないのだそう。

確かに・・・。
じゃあ、グリセリンが肌に悪い理由なんてないじゃない?

グリセリンが肌に合わない人によくある症状
グリセリン配合の化粧品を使うと
- 皮脂が増えて顔がテカる
- 毛穴が開き目立つ
中には、吹き出物ができて、肌に赤みが出て炎症を起こす人もいらっしゃるようです。
けれど、炎症も無く安全には使えているけど、顔がテカって、毛穴が目立つようになって、肌の見た目に問題が出てくる人が多いようです。
なぜグリセリン配合の化粧品を使うと、皮脂の分泌が増えるのかは、いくら調べてもわかりませんでした。
でも、皮脂の増加は、毛穴の開きに繋がります。
実際、グリセリン配合の化粧品を使わないスキンケア「グリセリンフリー」をやってみて良い結果が出た人は
- ニキビができにくくなった
- テカりにくくなった
- 毛穴が小さく目立たなくなった
という意見が多くみられます。

実は、私もグリセリンフリーでテカりにくくなった、毛穴が目立たなくなったと実感しています。
長年の悩みだったテッカテカの顔から解放されました。
皮脂+諸々で、夕方はなんとなく赤黒いような、くすんだような肌ともサヨウナラ。
毛穴の開きが目立たなくなれば、ファンデーションを買う時、「毛穴落ち
しないファンデーション」とか調べなくても済みます。
テカらないだけでも、肌に自信が!

たくさんのお金をかけて、安全性を確認しながら開発される薬品でも、副作用が起こることもありますから、全ての人に合う成分って無いのでしょうね。
これからグリセリンフリーする人が注意すべきこと
保湿しても、食事に気を付けても、何をしても皮脂で顔がテカって困るという人は、若しかしたら、お使いの化粧品に含まれるグリセリンのせいかもしれません。
その場合、グリセリンを配合しない化粧品でスキンケアする「グリセリンフリー」を試すと、皮脂でテカるのが改善されるかもしれません。
けれど、注意しないといけないことがあります。
それは、グリセリンフリーは肌が乾燥しやすくなる、ということです。
グリセリンが、あなたの皮脂や毛穴の目立ちの原因だとしても、グリセリンが優秀な保湿成分であることには変わりません。
そんな優秀な保湿成分を一切カットすると、どうしても肌が乾燥しがちになります。

これは私の体験ですが、グリセリンが配合されている化粧品の全てが、皮脂を増加させ、毛穴を目立たせるわけではありませんでした。
私が、肌にグリセリンの影響を一番に感じたのは化粧水でした。
グリセリン配合の化粧水を使うと、まずテカります。
グリセリンは水溶性の保湿成分なので、化粧水にはとくによく配合されています。
化粧品の成分表示は、配合割合の多い順で記載されていて、
「水、グリセリン、○○、□□、△△・・・」と配合割合が多いのが原因かもしれません。
また、「化粧品は先に肌に塗ったものが肌に浸透しやすい」という性質もあるので、化粧水のグリセリンが、肌に影響を与えやすいのかもしれません。
とにかく、化粧水のグリセリンは、私の肌をテカらせてしまいます。
けれど、そのほかのものはというと、グリセリンが配合されていても、大丈夫なものもあります。
美容液や日焼け止めはテカるものが多いです。
クリームやファンデーションは、わりと大丈夫でした。
これは私の場合であって、もしかしたらグリセリンは一切ダメという人もいるかと思います。
けれど、「私にはグリセリンは合わない!だから全カット!!」と最初から決めてしまうと、今度は肌の乾燥が悩みになったり、化粧品を選んだり、使ったりする楽しみも半減してしまいます。
あまり頑なにならず、「どの化粧品に含まれるグリセリンが合わないのか」、「これならグリセリン入っていても大丈夫」と知ることが、テカらず、乾燥しない肌になるコツのようです。
化粧水でしっとり保湿はできないので、保湿最強のヒト型セラミド配合のクリームで徹底保湿しています。