肌に塗るビタミンCは効果があるのか?
日々スキンケアをしていると、化粧品の効果は気になるところですよね。
中でもビタミンCは、美容に興味のない人でも、美容に良さそうな成分のイメージがあると思います。

食べ物でビタミンCを摂ると、効いている気がするよね。
酸味のあるものを、疲れた時に食べると、スカッとするし。
食事から摂取されたビタミンCは、目には見えないけれど、体内で消化し吸収され、どこかで役立っているわけです。

けれど、肌に塗るビタミンCは効果があるのでしょうか。

目次
肌に塗るビタミンCって効果あるの?
ビタミンC配合の化粧品を配合している化粧品などを、長く使っている人の肌は、全体的に色むらが少なく、ツヤツヤした傾向にあるそうです。

「肌に塗るビタミンCのケアを続けた自分」と、「肌に塗るビタミンCのケアをしなかった自分」の、5年後・10年後を実際に比べることはできませんから、多くの人の肌を診てきたプロの客観的な意見って貴重ですね。

美容外科でのレーザー治療のように、シミがキレイに無くなるわけではないけれど、じっくり毎日ビタミンC配合の化粧品でケアすることで、肌に良い効果が期待できるということですね。
肌に塗るビタミンCにはどんな効果が期待できるの?
できたシミを薄くする
シミの元である、メラニンの還元作用によってシミを薄くしてくれます。
肌のハリや弾力をアップし、シワやたるみを防ぐ
ビタミンCが、真皮にあるコラーゲンの生成を助けて、肌の弾力とハリをアップさせます。
毛穴やテカりを改善
ビタミンCが、皮脂の分泌をコントロールすることで、肌のテカりを押さえます。
過度の皮脂の分泌を抑えることで、毛穴の開きや毛穴のつまり、皮脂の酸化による毛穴の黒ずみ改善に役立ちます。
抗酸化作用
老化の原因の一つである、活性酸素を除去します。
どうでしょう、ビタミンCの肌へ期待できるの効果って、とても多くないですか?
特にシミにシワにたるみに毛穴など、年齢肌の悩みにしっかり対応してくれてますよね。


塗るビタミンCの種類はどんなものがあるの?ビタミンC誘導体とは?


ビタミンC誘導体と、ビタミンCの違いは?
ビタミンCは壊れやすい成分です。
ですから、ビタミンCを化粧品にそのまま配合しても不安定で、常に思うような効果を得ることができません。
そこで、ビタミンCに科学的に手を加えて、肌に浸透しやすくしたものが、ビタミンC誘導体です。

肌にビタミンC誘導体を塗ると、肌にある酵素によって、結合していたリン酸やグルコースと、ビタミンCが切り離されて、ビタミンCが肌に浸透していきます。
ピュアビタミンCは、酵素反応不要なので、肌への浸透速度も速いのがメリットです。
塗るビタミンCの種類と特徴
ピュアビタミンC(純粋ビタミンC)
- ビタミンC誘導体ではありませんが、カプセル化してビタミンCの安定性を高めたり、肌なじみの良い成分と組み合わせて浸透しやすくし、化粧品に配合しています。
- 一番のメリットは、即効性があること。
- 表示成分名は、アスコルビン酸。
水溶性ビタミンC誘導体
- 水に溶ける性質で、主に化粧水に配合される。
- 比較的手ごろな価格で販売される。
- 表示成分名は、アスコルビン酸グルコシド、リン酸アスコルビルマグネシウムなど。
両性ビタミンC誘導体
- 水にも油にも溶ける性質
- 代表的なのはAPPSで、油にもなじみやすいので、コラーゲンを生成する肌の真皮まで達するといわれている。
- 表示成分名は、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)など。
油溶性ビタミンC誘導体
- 油になじみやすいので、クリームやジェルやオイルに配合される。
- 乾燥肌に向いている。
- 肌へじっくりと浸透するため時間がかかるが、持続性に優れている。
- 表示成分名は、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)、ステアリン酸アスコルビルなど。
肌に塗るビタミンC、どう選ぶ??


うっかり日焼けした時には、即効性の高いビタミンCがおすすめ
シミの元である、メラニン色素ですが、紫外線によって増えるのはもはや常識ですよね。
特に紫外線を浴びてから3日後には、多量のメラニンが生成されるのだそう。
夏場は、うっかり日焼けすると、肌が赤くなったりヒリヒリすることも。肌を冷やして炎症が落ち着くまで待つ時間も必要です。
メラニン色素が生成される前に、即効性のあるピュアビタミンCがおすすめです。
ちなみに肌に塗るビタミンCの肌への浸透速度は、早い順に、
ピュアビタミンC
両性ビタミンC誘導体
水溶性ビタミンC誘導体
油溶性ビタミンC誘導体
になります。
シワやたるみが気になるなら、しっかり浸透するビタミンC誘導体がおすすめ
シワやたるみを改善したいなら、肌の弾力やハリをアップさせる必要がありますよね。
肌の弾力やハリの素となっているのは、真皮にあるコラーゲンなどです。
ビタミンCには、コラーゲンなどの生成を促す働きがありますが、真皮までビタミンCが届かないと意味がありませんよね。
APPS(両性ビタミンC誘導体)、VCIP(油溶性ビタミンC誘導体)は真皮まで届くと言われています。
シワやたるみなどの悩みにはAPPSやVCIP配合の化粧品がおすすめです。

肌に塗るビタミンC、高濃度の方がいい?医薬部外品の方が効果的?

理論上は、ビタミンCを高濃度に配合された方が効果はあるそうです。
けれど、濃度が高いとべたつきやきしみだけでなく、ピリピリと刺激を感じることがあるそう。


医薬部外品へのビタミンC配合上限は3%と法律で決められています。
ところが、化粧品には配合上限が定められていない為、3%を超えるものもあります。
特にドクターズコスメと言われるものは、5~6%ビタミンCを配合している化粧品が中心です。
肌に塗るビタミンCは、カプセル化したり、肌への刺激がないよう改良されてはいますが、5~10%以上の高濃度のものは、自分の肌に合うか、注意深く試してから使うのがおすすめです。