- 投稿 更新
- 美肌になるスキンケア - 洗う
この記事の最終更新日は 2018年7月3日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください
肌に優しいクレンジングってどんなものでしょうか?
クリームクレンジングは肌に優しい
オイルクレンジングはダメ!
色々言われますが、肌老化が気になる40代、肌に優しいクレンジングの選ぶには、どうすればいいのでしょうね。
目次
肌に優しいクレンジングなどない
クレンジング剤はいろんな種類がありますよね。でも、「肌に優しいクレンジングなどは無い」と皮膚科医の吉木伸子先生はおっしゃいます。
ファンデーションなどのメイク汚れは、一般的には油性の汚れです。油性の汚れを落とすためには、それなりの洗浄力が必要となります。
けれど、肌にはメイクだけでなく、皮脂や肌の潤いを保ってくれる、セラミドなどの細胞間脂質といった必要な油分があります。メイクだけ取り除いてくれればいいのですが、必要な油分までクレンジングによって、取りのぞいてしまうリスクが、クレンジングにはあります。
必要以上に皮脂や細胞間脂質が、取り除かれると、バリア機能が低下し肌荒れの原因にもなります。
だからと言って、メイクを落とさず、そのままにしておくことはできませんよね。肌に残ったメイクは、酸化して肌の刺激になってしまいます。
ですから、吉木先生はクレンジングの事を「必要悪」という言い方をされます。
肌に優しいクレンジングは無いからこそ、慎重に、できるだけ低刺激なクレンジングを選ばないといけませんね。
バリア機能を壊さない、クレンジングの選び方
色んな種類がありますが、結局は
メイク汚れとクレンジングの洗浄力があっているか
その洗浄力に肌が耐えられるか
ということです。
しっかりメイクなら、それなりの洗浄力が必要ですよね。それなのに、洗浄力の穏やかなクレンジングだと、メイク汚れが残ってしまいます。
逆に、軽いメイクなら、洗浄力の穏やかなクレンジングで十分。洗浄力の強いクレンジングを使い続ければ、肌表面のバリア機能は低下して、肌荒れを招いてしまいます。
だから、メイクに合わせて、クレンジングを選びましょうと言われるのですよね。
さらには、その洗浄力に肌が耐えられるか、見極めも必要です。中には、洗浄力が強いと言われるクレンジングオイルを使っても、全然平気な人もいますよね。うらやましい限り。
クレンジングのタイプ別、洗浄力の目安を知って肌バリアを守ろう
クレンジングオイル
- 主な成分は「ミネラルオイル」「エチルヘキサン酸セチル」などの油性成分。この油性成分で、メイクの油性汚れを浮かせる。
- 油性成分に界面活性剤を配合してあり、乳化して水で洗い流すことができる。
- 一般的に洗浄力は強い。
クレンジングジェル
- 主な成分は「水」「DPG」などの水生成分。
- 界面活性剤の力で、メイク汚れを落とす。
- 油性成分を使わない、「水性」のものもある(オイルフリー)。
- 界面活性剤のほかに、油性成分を加えてメイクに馴染みやすく、オイルフリーのものより洗浄力をアップしたものもある。
- 水性ものは、洗浄力は比較的弱い。
- 油性のものは、クレンジグの中では真ん中あたり。
- w洗顔不要なものが多い
クレンジングクリーム
- 主な油性成分で、水性成分、界面活性剤が配合。
- 油性成分でメイク汚れを浮かせて落とす。
- 洗浄力はクレンジングの中では真ん中あたり。
クレンジングミルク
- クレンジングクリームよりも、水性成分が多い。
- 洗浄力は弱い。
以上をまとめますと、
項目 | 洗浄成分 | 洗浄力 | 落とせるメイク |
---|---|---|---|
クレンジングオイル | 油性成分 | 強い | ウォータープルーフのファンデーションや日焼け止めなど |
油性ジェル | 油性成分+界面活性剤 | 中間 | リキッドファンデーションなど |
水性ジェル | 界面活性剤 | 弱い | BBクリームなど |
クリーム クレンジング | 油性成分 | 中間 | リキッドファンデーション |
ミルク クレンジング | 油性成分 | 弱い | パウダー・ミネラルファンデーションなど |
こんな感じになります、一般的には。
じゃあ、リキッドファンデーション使ってるし、洗浄力も真ん中くらいだし、油性のジェルがいいよねっ!
w洗顔もいらないし。
いえいえ、ちょっと待って。上の表は、あくまで一般的にはです。
肌老化が気になる40代の、クレンジング選びの落とし穴
肌老化を実感する40代。若いころとはちがいますよね。気づきたくないけど。
加齢とともに、ターンオーバーは遅くなると言いますよね。肌表面の角質が古いものが自然とはがれ新しい角質細胞に入れ変わるのを、ターンオーバーと言います。
実はその新しい角質に入れ変わるとき、セラミドなどの細胞間脂質も生成され、新たな角質同士をガッツリくっつけてバリアの働きをしています。
ターンオーバーが上手くいかないということは、細胞間脂質も生成がされず、バリア機能が低下することにつながります。
実際に、保湿に役立っているセラミドも、加齢とともに減っていくと言われています。
バリア機能の低下により一層、気を付けないといけません。
上の表を見て何か気が付きませんか???
界面活性剤でメイクを落とすクレンジングは、要注意
界面活性剤はそんなに悪くないよって記事を以前書きました。
それはこんな記事⇒化粧品の界面活性剤は害なのか、実験してみました。
ですが、洗浄を目的とする界面活性剤には注意が必要です。特にバリア機能が低下した肌には。
ジェルクレンジングは、界面活性剤の力で、メイクの汚れを落とすもの。
「肌に優しいけど、メイクはスッキリ落ちる!!」っていう商品をよく見ますよね。ファンデーション、アイライナーや口紅がきれいさっぱり落ちている画像とともに。
それなのに、クレンジング後の肌はしっとり、乾燥知らず。もはや神クレンジング。
でも、洗浄力すごく強くないかい??
洗いあがりは、しっとりして乾燥しないから、洗浄力が穏やかな気もするけど、洗浄力はしっかりあるんですよね。
そして、多くのジェルクレンジングは、「美容液級」というように保湿成分がたっぷり入っています。
ワレワレハ、ビヨウセイブンデ、ゴマカサレテイルノ????
ちょっと曲がった心がひょっこりでてきそう。
いやいや、クレンジングジェルを悪く言うつもりはないんです。私も何年も、クレンジングジェルにお世話になっていたんですから。
乾燥もしないし、朝も夜もこれ1つで済むし、ラクちん。
でも、洗浄力がしっかりあるのは確かですよね。あれだけ落ちるんですから。
問題は、バリア機能の低下してきた肌に使うのはどうなんだろう?ということなんです。
バリア機能が低下した肌は、セラミドなどの細胞間脂質も角質細胞もはがれやすい状態ですよね。そこへ、しっかり洗浄力のあるクレンジング。保湿成分の浸透する角質細胞も無い。乾燥するんではなかろうか?低刺激なんだろうか??
それに、美容成分はほんの少しで、洗浄成分メインのクレンジングジェルって、見たことが無い気がするんですね。たいていスルンと落ちるやつは、ふんだんに美容成分が入っています。
割りと最近は、シンプルなつくりのも好まれると思うんですがね。高価な美容成分を入れなければ、価格も抑えられそうな気もするし。そういうのが売ってないということは、やっぱりそういうことなのか・・・(あくまで素人の考えです)。
とは言え、クレンジングジェルの口コミはいいものが多いですし、健康な肌なら問題なく使えそうですし、私自身も使ってました。
ただし、バリア機能が低下しがちな肌には、洗浄力の面でちょっと注意が必要だと思います。
クレンジングオイルだって低刺激なクレンジングはある
クレンジングオイルがダメと言われるのは、洗浄力が強い、脱脂力が強いことが理由です。その原因となるのはミネラルオイルです
。
多くのクレンジングオイルの、主成分としてよく使われるのは、このミネラルオイルです。その特徴は、
- 肌の皮脂などをよく溶かし込んでしまいます。
- 肌への吸着力が強い。
肌についたミネラルオイルを洗い流すために、界面活性剤が多く配合されることとなります。
そして、そのミネラルオイルは、肌の皮脂なども溶かし込んで流れていきます。
そんなこんなで、クレンジングオイルがダメだと言われるようになったんですね。
じゃあ、ミネラルオイルじゃなければいいんじゃない??
そうです。そうなんです。ミネラルオイルでなければ問題ないわけです。
だって、アロママッサージとかで、ホホバ油とか肌にたっぷり塗っても、問題ないですもんね。誰も「乾燥するからダメっ」て言わないし。
オイルクレンジングがダメなんじゃなくて、オイルの種類が問題だったんです。
低刺激なクレンジングオイル
クレンジングのオイルの主成分としておすすめは、米ぬか油・マカデミアナッツオイル・アルガンオイル・オリーブ油などの油脂がおすすめです。
あまり市販されてませんし、濡れた手で使えないものがほとんどですが、実際に使ってみると、メイクはちゃんと落ちるけど、洗いすぎず、べたつかず、なかなかの使い心地です。
必要なものは残し、メイクはちゃんと落とすという、クレンジングの仕事はきっちりやってくれますよ。
肌バリアを守るため、クレンジングにはメイクだけを落としてもらおう。
40代はどんどん肌老化が深刻になっていきますよね。それを補うべく、美容成分がたっぷり入っているものが魅力的に映ります。
でも、クレンジングは刺激になりやすいもの。肌が丈夫なら人や、肌の悩みが無いなら問題ないけれど、「なんか肌が今までと違うな」と感じてきたら、クレンジングの洗浄成分に注目するのがおすすめ。
オイルで浮かすのか、界面活性剤でおとすのか。オイルはどんなオイルなのか。
洗い上がりがどうこうより、どのくらい洗浄力があるのかを注目するほうが、肌に優しくて、ちょっとずつ低下していくバリア機能も守ることが出来そうです。
それに、美容成分はあとのスキンケアで足すことはできますしね。クレンジングには、メイクを落とすだけに専念してもらいましょう。