化粧下地、使ってますか?
「当然!!化粧持ちが格段に違うもの。」
という方もいれば、
「使った方がいいんだろうけど、面倒で・・・」
「化粧下地を使わないと、肌に良くないって知ってるけど、朝は時間ないのよねぇ。」
と、ファンデーションだけで済ませている方も、いるのではないでしょうか?
今日は、化粧下地は必要なのか?化粧下地を使わないのは肌に良くないのか?化粧下地を代用するものは無いのか?というお話です。
ファンデーションだけでベースメイク完了に罪悪感を感じている方に、ぜひ読んで頂きたい。
目次
化粧下地の役割
bbクリームの登場によって、「これ1つでベースメイク完了」という時短メイクもずいぶん浸透しています。
けれど、シーズンごとに新しい機能を持った化粧下地も販売され、まだまだ進化を続ける化粧下地。
その役割は・・・
- キメや、毛穴のカバー
- メイクののりやもちを良くする
- くすみを軽減し、肌を明るく整える
- 光沢やツヤを与えて、肌の立体感を出す
- UVカット効果がある
化粧下地を使ったことがある方は、こういった役割を、実感したことがあるのではないでしょうか。
シミやくすみ、毛穴の気になる我々40代には、とってもありがたいアイテムです。
肌にツヤがあれば、テクニックいらずで、顔に立体感がうまれますし、若々しい印象にもなります。
でも、この役割は、「化粧下地でないとできない」というわけではないですよね。
化粧下地だけでなく、ファンデーションだって進化してますから、薄付きでもカバー力があるファンデーションもあります。
肌にツヤを与えるなら、スキンケアの時点でオイルなどで、つや肌に仕上げて置いたり。
ファンデーション自体にもUV効果はありますし。

でも、聞いたことありませんか??
「化粧下地を塗らないのは、肌に良くない」って。
たとえ、他のもので化粧下地の代用ができても、「化粧下地を塗らないのは、肌に悪い」なら、やっぱり化粧下地は必要ということになりますね。
化粧下地を塗らないと、本当に肌に良くないのか
化粧下地を塗らないのは、肌に良くないと言われる理由
化粧下地を塗らないとなると、ファンデーションを、直接肌に塗ることになりますよね。
ファンデーションを塗ると、肌に色が付きますよね。そのことで、肌の色を均一に見せてくれます。
そのファンデーションの色素が、直接肌に塗ることで、色素沈着を起こしてしまうので、化粧下地を塗らないといけない、ということだそう。
「化粧下地には、ファンデーションの色素から、肌を守る役割がある」という考え方です。

本当に、ファンデーションは色素沈着を起こしてしまうのか??
まず、色素沈着とは・・・
皮膚などの細胞に色素が残ること。
引用元 「いちばん正しいスキンケアの教科書」より
色素沈着を起こすと、肌に色むらができて、なかなか元に戻らないので、そうならないよう、気を付けてるんですよね。
ただし、この色素というのは、ファンデーションの色素の事ではないんです。
ファンデーションに含まれる主な色素
白色顔料 | 酸化チタン |
---|---|
体質顔料 | マイカ(雲母)・タルク |
着色顔料 | 酸化鉄 |
有機顔料 | タール色素 |
※あくまで主なものです。
化粧品に使われる、色を付ける材料は色材とよばれ、大きく分けて顔料と染料があります。
ファンデーションに使われるのは、上に上げたような顔料です。
顔料の特徴は、水や油に溶けないという特徴があります。
リキッドファンデーションを見ると、液体の中に色が溶け込んでいる印象がありますよね。
でも、あれは液体の中に色素が、均一に混ざっているだけなんだそうです。
ですから、肌に塗っても、肌の水分や皮脂に色素が溶けることもありません。
肌の上に、色素が均一にのっているだけです。
洗ったら、落ちますでしょ??
ですから、ファンデーションの色素が、肌を染めて残ったりすることは無いのです。
ちなみに最近よく見かける、ティントリップ。こちらは染料と言われる色素が使われます。
染料は、水や油にも溶ける特徴があって、染着性があります。
ティントリップは、配合している染料で、表面の角質細胞を染めることで、色持ちの良さを実現しています。
角質細胞が染まっているので、クレンジングしても落ちにくいわけです。
でも、染まっているのは、肌表面の角質細胞だけ。たとえ色が残っても、ターンオーバーによって、染まった細胞ははがれていくので、色素沈着というわけではないそうですよ。

逆に色素が残ってくれたら、すっぴんでもシミがかくれるのにね。
ファンデーションで色素沈着が起こるなら、こんな理由
ファンデーションの色素が、肌に残らないのはわかりました。
でも、ファンデーションで、絶対に色素沈着しないわけではありません。
ファンデーションで色素沈着するならこんな理由
- メイクするとき、こすり過ぎる
- アレルギーなどで炎症が起こる
ということが考えられます。
外からの刺激や炎症によって、メラニンの生成が促され、メラニン色素が肌に残るのです。
ですから、化粧品で色素沈着というと、化粧品の色素ではなく、メラニン色素が残った状態のことになりますね。
で、そうなると、もはや化粧下地を塗るか塗らないかで、防げることではないのです。
化粧下地を塗ったところで、ゴシゴシ力を入れて塗ったり、ファンデーションが合わなければ、色素沈着を起こす可能性はあるんです。
これを見れば、「化粧下地を塗らないと危険」とは言えなくなる
こちら、人気の某化粧下地の全成分です。
色々なメーカーがありますが、パッと一番に思い浮かんだものです。
そして、こちらはそのメーカーのリキッドファンデーション。
このことは、「化粧下地は意味が無い」と言いたいわけではありません。
ただ、「化粧下地は、ファンデーションの害から守ってくれるわけではない」と言えるのではないでしょうか。

化粧下地を塗らないメリット
化粧下地を使うと、肌はキレイに整って、いいこともたくさんあります。
では、化粧下地を塗らないメリットはあるんでしょうかね。
- 時間短縮になる
- お金もかからない
- 摩擦を防げる
こんな感じでしょうか?
朝は、特に忙しいですからね。メイクの工程が一つ減るのは助かります。
また、化粧下地に使うお金も不要になりますから、お財布にも優しい。
そして、摩擦を防げるというのは、化粧下地を塗らない、最大のメリットではないかと思うのです。
化粧崩れを防ごうと思えば、化粧下地やファンデーションを薄く、均等に伸ばさないといけませんよね。
どんなに手の力を抜いても、やはり肌に力は加わります。
摩擦は色素沈着の原因にもなるし、角質がはがれやすいので、バリア機能低下にも繋がります。この事態は、どうしても避けたい。
美肌になるためには、肌の触りすぎはいけませんから、化粧下地を使わないというのは、そこそこ大きなメリットです。
化粧下地の代用品は?
化粧下地の魅力の一つに、ファンデーションののりが良くなることがあります。
化粧下地を塗れば、パウダーファンデーションもスルスル~と伸び、薄く均等につきますよね。
では、化粧下地を使わないなら、どうすればいいでしょうかね。
皮膚科医の吉木伸子先生は、美容液で代用する方法をおススメされています。
セラミドなど保湿成分配合の美容液を使うのです。
美容液をしっかりと塗り、10分ほど置きます。すると、自分の肌の皮脂と馴染んできます。そうすると、パウダーファンデーションでも粉浮きせず、キレイに塗れるそう。
肌そのものの状態を良くしてから、ファンデーションを塗るのです。
若いお嬢さんなら、化粧下地なくても、キレイにファンデーションがのりますよね。
また、きめの整った肌だと、肌に適度な深さの溝があります。ファンデーションを塗れば、その溝に引っかかるので、もちも良いそうですよ。
化粧下地不要な肌になりたい
化粧下地にはメリットもいっぱい。
シミやくすみ、毛穴があっても、サッと隠してくれます。ありがたいアイテム。
でも、我々は「メイクしたらキレイな肌」でなく、すっぴんでもキレイな肌になりたいわけですよね。
加齢とともに、肌が衰えるのは仕方ないこと。
そこで、まずメイクで隠すことに頼るのではなく、自分で状態を良くする工夫も必要かな?と思うのです。
肌がくすむなら、体を動かして血流を促したり、テカりが気になるなら、日ごろの食事はどうだったか気にするとか。
化粧品に丸投げしていては、美肌になるのは難しいとおもうのです。
その上で、気温の上がる夏は、皮脂も汗も増えて、自分ではどうにもなりませんから、夏場だけ化粧下地を使ったり、臨機応変に化粧品のメリットとデメリットと付き合っていきたいなと思います。